/topics

AI導入でいちばん多い失敗は、ツールを増やすことです。

契約したAIツールの管理画面を、月に一度、料金の引き落としメールで思い出す。 開いてみたら、最後に使ったのは導入した週のまま——。 お手伝いする現場でいちばん多い相談が、これです。やる気の問題ではありません。順番の問題です。

赤い本を開いて読むエヤンさん。横に本が積み上がり、エヤネコが一緒にのぞきこんでいる
新しい道具を探すほど、「覚えること」のほうが積み上がっていきます。

なぜ、ツールを足すと失敗するのか

理由は単純で、道具が増えても、仕事の手順は1ミリも変わらないからです。 それどころか「新しい道具の使い方を覚える」という仕事が1個増えます。 ただでさえ手一杯の社員に荷物を追加して、月額だけが残る。誰が悪いのでもなく、構造がそうなっています。

  • ChatGPTを契約した。でも何に使うかは各自まかせ
  • 議事録AI、タスク管理、チャットツール…気づけば月額が5本
  • 「AI担当」を任命して丸投げ。その人は通常業務のまま手探り

心当たりが1つでもあれば、この記事はたぶん役に立ちます。

紙を2枚持って左右を見比べているエヤンさん。足元にエヤネコが座っている
道具から入るか、仕事から入るか。うまくいっている会社は、後者です。

順番を逆にする

うまくいっている会社は、ツールから入っていません。仕事から入っています。

① いまの仕事を棚卸しする。何に何時間かかっているか、ざっくりでいいので書き出す。
② 減らす仕事を「1つだけ」選ぶ。ここが我慢のしどころです。
③ その1つを、いま使っている道具+AIで回るようにする。新しいツールは原則買わない。
④ 回ってから、次の1つへ。

弊社が初期研修で最初にやるのも、実はAIの設定ではなく①の棚卸しです。 道具より整理が先。ここを飛ばすと、どんな高いツールでも同じ結末になります。

大きな丸をひとつ手で示すエヤンさん。反対側にエヤネコが座っている
減らす仕事は、まず「1つだけ」。ここが我慢のしどころです。

「1つ」の選び方——3条件

  • 毎週ある——月1の作業より、毎週の作業のほうが効果が積み上がる
  • 形が決まっている——請求書・日報・定型の返信。型がある仕事はAIが覚えやすい
  • 嫌い——本音でいちばん嫌いな作業を選ぶと、続きます。減った実感が気持ちいいので

3つ揃う作業が、御社のどこかに必ず1つあります。だいたい、経理か、返信か、報告書です。

正直な注意

  • 最初の1つが安定して回るまで、2〜4週間かかります。1日では変わりません
  • 「せっかくだから3つ同時に」は、ほぼ失敗します。1つずつが結局いちばん速い
  • ツールを買うこと自体が悪いのではありません。仕事より先に買うのが失敗のもと、という話です

いま契約している月額サービスを全部書き出して、横に「先月、何回使ったか」を書いてください。 0回が2つ以上あれば、新しいツールを探すのを一旦やめて、 「減らす仕事を1つ選ぶ」から始めるサインです。

/contact

棚卸し、一緒にやります。

無料相談(30分・オンラインOK)は、この記事の①からやります。「何ができるか分からない」段階で大丈夫です。

無料相談してみる 読みもの一覧へ戻る